会員の皆さま、並びに関係各位におかれましては、平素より千葉県老人保健施設協会の活動に格別のご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。当協会は、県内の介護老人保健施設が相互に連携を保ち協力して、介護老人保健施設(老健)の質と機能の向上発展と社会福祉の増進を目的として平成2年に設立されました。
私たち老健は、医療と介護をシームレスにつなぎ、ご利用者が住み慣れた地域で自立した生活を送ることを支援するという、極めて重要な役割を担っています。特に、医師・看護職・介護職・リハビリスタッフ・支援相談員など、多職種が一体となってチームケアを実践できる点が、老健ならではの強みであり、その専門性と柔軟性は地域包括ケアシステムの中核を成す存在として、ますます期待が高まっております。
現在、国を挙げて進められている「地域包括ケアシステム」は、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう支援する仕組みです。その実現には、老健と地域密着型の中小病院、さらには訪問診療・通所・在宅介護サービスとの密接な連携が欠かせません。退院後のケアや在宅復帰支援、認知症対応、多職種連携による生活支援など、老健は地域における医療・介護の結節点として、極めて重要な役割を担っています。
しかしながら、我々の業界を取り巻く環境は日々変化し、課題も山積しております。慢性的な人材不足、人件費の上昇、光熱費や物資の価格高騰など、施設運営に大きな影響を及ぼす要因が増えています。こうした状況下においても、質の高いサービスを安定して提供し続けるためには、DX導入など現場に寄り添った持続可能な対策が求められます。
当協会では、これらの課題に対して、国や県、関係団体との対話を重ねながら、具体的な改善策の検討を進めてまいります。また、協会内に設置された各種委員会(人材育成・研修、広報、感染対策、災害対応など)の活動をサポートし、現場課題の共有や、実践に活かせる知見や仕組みづくりを進めていくことも、大きな使命と考えております。
会員施設の皆さまが、日々の業務に専念しながらも、課題に孤立せず、共に支え合える環境を整えること。そして、老健の強みを広く社会に発信し、より良い地域包括ケアの実現に貢献すること。これが、協会としての大きな責任であり、今後もその責務を果たしてまいります。
今後とも、会員の皆さまとの連携を一層深め、地域社会に必要とされる老健施設づくりを共に進めてまいりたいと存じます。何卒、変わらぬご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。